どのように修理をするのか、項目別に修理方法詳細をお伝えします。
ファスナー 交換
ファスナーを交換します。色、形、テープの色を類似のYKKをセレクトして使用します。
もとのファスナーに合わせてエレメント部が面取りされた上級グレードのエクセラを使用する場合があります。
つまみ部分は付け替え可能な場合付け替えています。
お預かり期間は、黒などの汎用性のある色は3週間程度~になります。
特殊な色など、問屋にも在庫がないと予想される場合は1.5カ月としています。
在庫のうちで近い色でいい場合には、3週間~で行えます。
鍵用の穴付きのスライダーをご希望の場合、引手はykkの短いタイプになります。
革ジャンオープンファスナーでykk以外のtalon,waldesをご希望の場合、お預かり期間は4週間~となります。
talon,waldesは、ykkに比べスライダーの動きが重い傾向があります。
状態によりスライダー交換で済む場合があります。スライダー交換を試し、ykkエレメントにはまらない場合ファスナー全交換で承ります。
裏地交換
裏地を新しくします。ポケット等同じ構造で仕立て、タグ類流用します。
ほかに付着したベトベトは素材を侵さない程度に除去します。
通常、劣化のない布生地の類似色で交換しておりますが、その他生地にてご希望あればご指摘ください。
ヴィトンの場合違和感のないように元に類似した素材をセレクトしますが、劣化のない布生地の類似色でも可能ですのでご希望あればご指摘ください。
バッグの場合、素材は通常シャンタン(平織生地)、コットンツイル(少し厚みのありしなやかなコットンツイル織り)を使用しています。3色程度の厚手合皮の在庫もあります。
財布の場合、素材は通常薄手のナイロン、薄手合皮を使用しています。経年劣化しないナイロンをお勧めしています。
革ジャンの場合、素材は通常サテン(中厚ポリエステル)を使用しています。つやの少ない裏使いでも行えます。
ホック交換
ホック交換いたします。
ホック交換は、ほどく必要がある場合、¥3300、ほどく必要がない場合、¥800となります。
両側交換の可能性もあります。最小¥800、最大¥6600となります。(税抜き)
コバの処理
接着、ステッチ、コバ処理を行います。
染め
全体の色掛けを塗装で行います。
擦れ部を中心に全体にぼかしながら色掛けをします。
内側の素材に色がかからないように内側はできるところまでとなります。
傷などのデコボコの修復は程度によりますが、残ってしまう場合があります。
ステッチは同色に染まります。
染め直しは感触や硬さなどに違いがでる場合があります。また、ひびやはがれが発生する可能性あります。
お手入れ
革部分については、革用のローションで、栄養を与えて艶出しを行います。しみ込んだ汚れは取れませんが、表面についた汚れを取ります。
内側は、掃除をしてゴミ、ほこりを取り除きます。
(布部分はお手入れできない。)
バッグ 持ち手 作成
持ち手2本をほぼ同型に新規作成します。
革は、牛革で在庫の中から類似の革を使用しますが、若干の色ブレがあるかもしれません。
色掛けを行うことができますが、持ち手の場合はがれやすい傾向があります。
付け根にあるカシメ金具は、再利用を試みますが、不可の場合別の金具になります。
バッグ ショルダー 作成
ショルダーをほぼ同型に新規作成します。
革は、牛革で在庫の中から類似の革を使用しますが、若干の色ブレがあるかもしれません。
ショルダーは色掛けok 3000円
付け根にある金具は、再利用を試みますが、不可の場合別の金具になります。
バッグ ショルダー/持ち手 付け根
本体側持ち手付け根を新しく作成もしくは補修します。
補強のため、中に補強材を仕込んで作成します。(ヴィトンなど一枚革の場合は元と同じく行わない。)
革は、牛革で在庫の中から類似の革を使用しますが、若干の色ブレがあるかもしれません。
付け根は色掛けok 2500円
付け根にあるカシメ金具は、再利用を試みますが、不可の場合別の金具になります。
パイピング
部分的、もしくは全体を類似の色の革で交換します。
部分的に行う場合、段差が出ないように仕立てます。
ヴィトン革の説明
ヴィトンに使用する革は、2種類を用意しています。
ひとつは、当ショップで独自に染めた革で、色合いをやや薄めに仕上げておりますが、使用するうちに焼けて色合いがだんだん濃くなってくるタイプの革です。
もうひとつは、焼けが進んだ赤茶に近い色合いの革です。
どちらか近い方をセレクトしています。また、ご希望あればお伝えください。
バッグ底角4か所穴あき
底角4か所穴などの修理方法は2つあります。
ひとつは、穴あき部分が見えないように1~2cm程度深く縫います。底の形状が変わります。
もうひとつは、角4か所に表側から革を当てます。
TUMI持ち手
持ち手をほぼ類似に新しく作成します。26114Dタイプ。(型押しはなくなります。)
ナイロンテープに革か乗った旧タイプに変更することもできます。(ご要望が多いため。)
旧タイプは、革の形状がとがったもの、丸いものの2パターンの用意があります。
財布へり損傷補修
財布ヘリ部(曲がり部)が欠損している場合、内側に革芯を仕込んで土台を作り、樹脂等でまとめていきます。
ヴィトンのトアル地など、合皮の表面が割れていたりはがれている個所については、色付けすることくらいしかできません。
完成度は損傷の程度によって変わります。
財布へりの軽易な損傷個所は、部分的に接着ステッチ樹脂処理を行います。
財布バインダー交換
財布バインダーのすれ、穴あきなどは、周りを巻いている革を新しくします。部分的に行うよりも、価格や手間、できばえを考えますと1周全部交換することをお勧めします。
使用する革は、在庫の中から類似のものをセレクトしますが、若干の色ブレがあるかもしれません。